今、午前2時半を回り、オバマ米新大統領就任式を見終わったところである。アレサ・フランクリンの歌に思わず耳を傾けたぐらいで、実に退屈だった。
オバマ氏の演説も、予想以上に聞きどころに欠けた。あたかも演説の教科書を読んでいる感じだった。
もっとも、政治家志望の若い人たちにとっては、身振りや抑揚の付け方など、テクニカルな点で参考になる点がふんだんにあったろう。
ただ、テクニカルな点で注文を付ければ、もう少し、ハッとするような具体的エピソードを盛り込むべきだった。
抽象的な政治用語が並ぶばかりでは、いかに声がよく、リズム感に秀でていても、聞いている側としては注意力が散漫にならざるをえない。
グレイト・コミュニケーター(偉大な意思伝達者)といわれたロナルド・レーガンは、細かな政策文書は開いてもみなかったが、人の胸を打つようなエピソードを集め、練り上げることには実に熱心だったという。

